心・体

「給食が喉を通らない」深刻な子供の会食恐怖症に気づいて!

「給食が食べれない」

そんな経験はありませんでしたか?

また、お子様がそのようなことでお悩みではありませんか?

軽く流さないで下さい。
本人にとっては深刻な悩みなのです。

「耳を傾けてもらえない」「分かってもらえない」
この経験は私の自己肯定感の低さをますます助長させています。

私は保育園の頃から中学2年生頃まで「食べれないこと」で悩んでいました。

給食だけでなく親戚の集まり、子供会、知り合い家族との外食、色んな場面で食べ物を食べることが出来ずつらい思いをしてきました。

食べれないのは外でだけです。家では普通に食べれます。
嫌いで食べれないわけでも、少食で食べれないわけでもありません。

みんなの中で食事が出来ないのです。

大人になった今、様々な情報を知ることが出来る今なら、なぜあの時そうだったのかが分かります。

あの時どうして欲しかったのかも…。

今もしこのことで悩んでいる子がいたら

「大丈夫だよ」「君だけじゃないよ」って言ってあげたい。

一人でつらい思いをしているなら気持ちを共有したい。

この感覚、つらさは当人しか分からないのです…。

みんなとご飯が食べれなくなったのは

私がみんなとご飯が食べれなくなったのは保育園の頃から。

そこの保育園は自宅からご飯だけを持参し、あとは給食が出るスタイルでした。

そしてそこで、とてもよく覚えているのがあるお昼の時間。

その日はみんなが大ホールに集まって、椅子をテーブルにお昼ご飯を食べることになっていました。

食べ終わった子から片付け、椅子を持ってクラスに戻ります。

私はもともと大勢の中に入るのが苦手で、すでにその状況に萎縮してしまっており、食べるどころではありません…。

みんなが食べ終わりクラスに戻って行くのを見ながら、案の定最後の一人になってしまいました。

広いホールでポツンと一人。早く食べなきゃと思っても、食べ物が喉に通らず進みません。

その時の食べ物が喉を通らない感覚って分かります?

食道が完全に塞がれたような、唾も呑み込めない感覚です。
鼻で呼吸するのがやっと。
口に何か入れようとしたら吐いてしまいそうになります。

誰も来ないホールで一人、どのくらい経ったでしょうか?

物凄い孤独感と長い時間を感じました。殆ど食べれなかったオニギリとうどん。

このことがずっとトラウマになります。

帰り道残したオニギリを持って帰れず、こっそり側溝に流したのを覚えています。

給食を残せないプレッシャーでますます食べれず

小学生になり完全給食になりました。

低学年の頃はまだ良かったのですが、学年が上がるにつれ給食を残せない状況になります。

給食の完食指導です。全部食べるまでいつまでも居残りで食べさせられます。
みんなが昼休みになっても、ひどい時は掃除の時間になっても。

嫌いだからワガママで食べないのでも、量が多くて食べれないのでも、食べるのが遅くて食べ終わらないのでもない私。

給食になると緊張して、また食べ物が喉を通らない感覚になるのです。

何で食べれないんだろう?家では普通に食べれるのに。
母親に言ってみても取り合ってもらえず、ただ一人でつらかった。

お腹を減らしたらいいかな?と朝食を抜いてみたり、少しずつなら食べれるかな?と食べ方を工夫してみたりしたけど効果なし。

最終的には『給食をこっそり捨てるシステム』を考え出し仕込んでいました。

思えばこれが私の奥の手で、「これで大丈夫」と自分に暗示をかけていたのですね。

症状がおさまってきたのは

中学生になっても症状はしばらく続きましたが、周りの状況が違ってきたことに気が付いてから私にも変化がありました。

そこは「残しても大丈夫」「誰も気にしてない」環境

おかしなものでそれだけで気持ちが楽になり、いつの間にか給食が食べれるようになったのです。

「食べないなら俺がもらう」体育会系男子にも随分助けられました。

「残してもいいんだ!残してもみんな何も気にしてない」

最初は少なくしてもらって練習し、そのうち普通量を食べきれるように。
あんなに嫌だった給食の時間が嘘のよう。

もともとは(家では)食べるのが大好きでしたから、給食が楽しみにまでなりましたよ!

給食が食べれるようになった自信は他の場面でも影響し、この頃から大勢で食事をすることに苦手意識がなくなりました。

今では大食いキャラです。

会食恐怖症の存在

今では笑い話のようでもあるつらかったあの頃。

克服した現在ではありますが、その根は残っています。

それは大人になって気づいた社会不安障害(SAD)の存在。

社会不安障害とは、人からの注目や人と接することへの緊張が過度となり、心身や生活に様々な支障がおよぶ病気です。

この病気では、人により苦手なシーン・症状が違ってきます。

今の私のケースは
人前で話す・発表する・スピーチするシーンで苦手意識や不安を感じ、
胸のドキドキ・息苦しさ・手足や声の震え・頭の中が真っ白になる等の症状が現れます。

この社会不安障害で、苦手意識や不安を持つシーンの中の一つに「人前で食事をすること」があり、それが会食恐怖症です。

社会不安障害と気づいてから会食恐怖症の存在を知ったので、私はやっと納得した気がしました。

社会不安障害は病気ではありますが、私は性格的になりやすい気質であったのでしょうね。
心配性・引っ込み思案・劣等感等は昔からです。

社会不安障害の治療方法の一つに、症状が現れる原因となる行動を少しずつ行い、成功体験を積むことで障害を克服するというやり方があります。

私にとって中学時代の給食がそれにあたり
「残しても良い」という安心の元で、成功体験(少しずつから完食出来ていったこと)が積めたことが良かったのだと思います。

給食が食べれない君へ

給食が食べれなくて悩む全ての人が私のような会食恐怖症ではないと思いますが、精神の圧迫によるものであることは確かです。

精神的なストレスは体に影響を与え、様々な症状を引き起こします。

私はよく自家中毒になっていたと母が言っていました。
過度の緊張などストレスが引き金になって、吐き気や嘔吐、腹痛を訴える状態です。

そのような場合は症状に応じた対処と、情緒不安の除去が一般的な治療法だそうですが…そんなことからも、私の不安障害気質がうかがえますよね。

だから

「給食は残したらいけない」

そうプレッシャーをかけられ、思い込むことがストレスとなり症状が出る。
吐き気や腹痛、喉がつかえる感じ…そしてますます食べれなくなる。

つらいよね。本当つらくて学校に行くのが嫌になる。

でもね、私みたいな人がいるように、周りにもきっと分かってくれる人がいるはずなんだ。親でも、担任の先生でも、保健室の先生でも、友達でも、スクールカウンセラーだっている。自分の気持ちや状態を、素直に誰かに相談してみてください。

ぜーんぜん恥ずかしくとも何ともないから!

私は誰にも相談できず苦しかったから、こんな思いを誰にもして欲しくないのです。

給食は本来、栄養やエネルギー補給のため以外にも、みんなでご飯を食べることの楽しさを学ぶべき場所なはず。

本当は給食は残してもいいのです。好き嫌いをして残すのでなければ、無理強いされてまでも食べなくて良い。虐待ですか?訴えますよ!ってな感じです。

そして大丈夫、これはずっと続かない。いつか気づかないうちに治ってるから!

給食が食べれなくて悩んでる子がいませんか?

「給食が食べれない」なんて贅沢!ワガママ!なんて軽くあしらってはいませんか?

当人にとっては大問題で、学校に行けなくなる場合だってあるのです。

気持ちの問題でしょ?本人次第でしょ?

そうです。でも

「大丈夫、残してもいいんだよ」
「無理に食べなくていいんだよ」

ってほんの少し言ってもらえるだけで、何十キロもの心の重りが軽くなり、気持ちが楽になるのです。たったそれだけのことで安心出来るのです。

中には何も言えない子もいるかもしれません。様子はどうですか?

 

お子さんは会食恐怖症ではありませんか?

気づいてあげて下さい。そして理解し一緒に悩みと向き合って下さい。

不安障害は治る病気なのです。

理解して共に乗り越えることで絆が増し、その後の人生も良い方向に向かうことと思います!